引っ越し時の冷蔵庫の運び方　事前準備から搬入方法までを徹底解説

引っ越しをする際には、家具や家電を運び出さなければいけません。
大型の家具や家電となると、運ぶのに苦労してしまうケースが多く見られます。
特に運び出しで苦労するのが、冷蔵庫です。

今回は、引っ越し時における冷蔵庫の運搬方法や運搬前にすべき事前準備、自分で運搬する際の注意点について解説します。
何を準備すべきか知りたい方、冷蔵庫の運搬を少しでも楽に行いたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

冷蔵庫を運搬する方法にも様々な種類があります。
具体的には、引越し業者に依頼する、宅配業者に依頼する、自分自身で運搬する、 家電のレンタル・サブスク を利用する、といった方法です。
いずれの方法にもメリット・デメリットがあるので、それを踏まえた上でどの方法が自分にあっているのか見極めましょう。

引越し業者に依頼して、冷蔵庫を運搬してもらう方法は多くの方も取り入れている方法です。
引っ越しをする際に他の家具・家電とあわせて冷蔵庫も運ぶのであれば、この方法がおすすめ。

引越し業者に依頼するメリットは、引越し作業や運搬のプロなので安全に運んでくれること、一部の家具や家電だけ運ぶサービスを提供している業者ならコストを抑えられることが挙げられます。
大型の家具や家電を運ぶスキルを有しているので、安全に運んでもらいたいなら引越し業者に依頼すると良いでしょう。

デメリットには、繁忙期だと予約を取りにくい点が挙げられます。転勤や進学で引っ越しをする方が多い3月・4月は、特に予約が取りづらくなってしまいます。
そのため、時期によっては希望の日時に対応してもらえない可能性もあるでしょう。

宅配業者に依頼し、冷蔵庫を運搬してもらうという方法もあります。

宅配業者に依頼した場合のメリット・デメリットには、以下のような点が挙げられます。

荷物がそこまで多くない引っ越しなら宅配業者の方が安くなる可能性もあります。
また、決まった日時に荷物を新居へ届けたい場合にもメリットが大きいです。

引っ越しのプロではないことから、大型の家具・家電だと運搬が難しいでしょう。

現在の住まいから新居までの距離が近ければ、自分で運搬することも可能です。
自分で運搬する場合には、以下のようなメリット・デメリットがあります。

業者に依頼しなければ、その分の費用はかかりません。軽トラックなど、運搬に使える車を用意できるなら検討しても良い方法と言えるでしょう。

冷蔵庫は一人暮らし・2人暮らし向きであっても、それなりの大きさがあります。
運び出す際に壁や床を傷付けてしまうかもしれません。

引っ越しする際の手間やコストをかけたくないのであれば、 家具のレンタル・サブスク を利用するのもおすすめです。
家具のレンタル・サブスク を利用する場合のメリット・デメリットも確認しておきましょう。

デメリットはあるものの、頻繁に引っ越す方や色んな機種を試したい方にとって魅力的なサービスなので、利用者は増えつつあります。

引っ越しで冷蔵庫を運搬する場合、事前に準備しなければいけません。
準備を怠ると引っ越しの当日に困ってしまう可能性もあります。

続いては、冷蔵庫を運搬する前にしなければいけない事前準備についてご紹介します。
これから引っ越しをする予定がある方はぜひチェックしてください。

引っ越しが決まったら、前日までに冷蔵庫の中身を使い切れるよう整理していきます。
買い物へ行く場合は、残っている食材を消費できるようなメニューを考え、足りないものだけを買い足すようにしてください。

冷蔵庫を運搬する時は電源を切らなければいけないので、冷凍食品や生ものは特に使い切っておきましょう。

それでも食材が残ってしまうケースもないとは言い切れません。
そのような場合は、クーラーボックスや発泡スチロールに保管したり、クール宅急便で新居に送ったりしましょう。
残った食材の量が多い時は、思い切って処分することも検討してみてください。

引っ越しの前日になったら、冷蔵庫の電源を切り、霜取りや水抜きを行ってください。

霜取りは、電源を切った冷蔵庫の扉を開け、庫内についた霜を溶かす作業のことです。

霜が溶けた時に水浸しになってしまうため、冷蔵庫の中にタオルを敷くようにしましょう。
最近の冷蔵庫だと霜取り機能が付いているため、霜取りをしなくても問題ない場合もありますよ。

霜取りの次に行う水抜きは、製氷機内の氷や蒸発皿の水を捨てる作業です。
氷が残っている時は、早めに電源を切って溶かすようにしてください。
引越し業者に冷蔵庫の運搬を依頼する場合は、蒸発皿の水抜きもお願いできることがあるので、依頼予定の業者に確認しましょう。

冷蔵庫の運搬にはこれらの作業が必要不可欠です。
当日にバタバタしないようにするためにも、前日のうちに済ませておきましょう。

引っ越しをするなら、新居で使い始める前に清掃すると良いでしょう。
冷蔵庫の中身が空っぽになり、電源を抜くタイミングは処分をする時か引っ越しの時しかありません。
そのため、この機会に清掃するのは非常におすすめです。

冷蔵庫の清掃には、水垢をきれいにしてくれるクエン酸スプレーの活用が効果的です。
雑菌の繁殖を抑える効果も期待でき、人間の体にも害はありません。
水150mlにクエン酸小さじ1杯を溶かすだけなので、作り方も簡単です。

まずはクエン酸スプレーを布に吹きかけ、庫内や外側、パッキンなどを拭くだけできれいになります。
頑固な汚れにはクエン酸スプレーを直接吹きかけても問題ありません。

冷蔵庫は自分で運搬することも可能です。
しかし、冷蔵庫は重量もあり、運ぶ際にコツが必要になるので、簡単ではないことを頭に入れておかなければいけません。
また、注意点を把握しておかないと、運搬中にトラブルが発生するリスクも高まります。

最後に、冷蔵庫を自分で運搬する時の注意点について解説します。
引っ越しを自力で行いたいと考えている方は要チェックです。

冷蔵庫を運搬する際、庫内のトレイやドアを固定する作業は必要不可欠です。
布テープを使ってしっかりと固定してください。
特にドアの固定は重要なので、抜かりなく行うようにしましょう。

運搬している最中にドアが開いてしまうと、他の家具や家電を破損させてしまったり、周りにいる人がケガをしたりする恐れがあります。
そのような事態を防ぐためにも、冷蔵庫内のトレイやドアの固定は重要です。
トレイは別々に運ぶことも可能ですが、荷物が増える・破損するなどのリスクが高まるため、冷蔵庫内に固定する運び方がおすすめです。

固定する作業は、前日に行うのが無難。
運搬当日になると何かと慌ただしくなり、落ち着いた作業ができない可能性もあります。

運搬する時は冷蔵庫を毛布で包むこともポイントです。

冷蔵庫は重たくて大きいだけではなく、壊れやすい家電。
運んでいる最中にどこかにぶつかると、周りにあるものを壊したり、冷蔵庫自体が故障したりする原因になりかねません。

万が一ぶつかったり、落下したりしても大丈夫なように毛布で包むことは大切です。
毛布のようなサイズが大きくて柔らかい物で包めば、冷蔵庫自体を保護できます。

室内に運ぶ時は、毛布を床に敷いた状態で引きずると、安全かつ傷つけにくい運搬を実現できるので試してみてください。

自力で引っ越しをする時は壁などの養生も業者のようにできません。
だからこそ、毛布で冷蔵庫を包んでから運び出しましょう。

冷蔵庫を運ぶ時は、立てたままにするのが鉄則です。
冷蔵庫を横にしてしまうと、コンプレッサー内にある冷却オイルが冷却システム内に漏れ出し、故障の原因になってしまう恐れがあります。

トラックに乗せて運ぶ時も縦に置きましょう。引越し業者の場合は、それを理解しているので冷蔵庫に適した運び方をしてくれます。
自分で運ぶ場合も同様なので、覚えておくようにしましょう。

ただし、狭い通路を通る時や階段昇降などで一時的に横にするのは問題ありません。
運搬時に長時間横にしてしまった場合は、冷蔵庫を設置してから電源を入れるまで10時間ほど時間を置くと正常に作動する可能性が高いです。

一人暮らし向けのコンパクトな冷蔵庫であれば、一人で運べる場合もあります。
しかし冷蔵庫のサイズが大きい場合は、一人で運搬しないようにしてください。
サイズが大きくて重たい冷蔵庫を一人で運ぼうとすると、バランスを崩して転倒してしまう可能性があり、とても危険です。

特に階段がある物件は注意しなくてはなりません。
友人や知人に声をかけ、手伝ってもらうようにしましょう。

エレベーターがあるマンションであっても、サイズが原因で入らない場合があります。
そうなると階段を使うことになるので、協力者が必要です。

大型家電に分類される冷蔵庫は、引っ越し時の運搬に手間がかかります。

コストを抑えるために自分で運ぶこともできないわけではありませんが、準備に手間取ったり、運搬時にうまく運べなかったりする可能性も考えられます。
できるだけ手間を省き、引っ越しのコストを抑えたいなら、冷蔵庫のレンタルやサブスクも検討してみてください。

家具と家電のレンタル・サブスクサービス を手掛ける CLAS では、冷蔵庫のレンタルも可能です。
引っ越しをする際に冷蔵庫を運ぶ手間やコストを少しでも抑えたいと考えている方は、ぜひ CLAS を活用してみてくださいね。