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CIRCLE STORY 

2023/07/13

-誰も見たことのない、サステナブルなインテリアの誕生-

サステナブル社会の実現を目指す CLASを象徴するプライベートブランド
「CIRCLE(サークル)シリーズ」

SDGsで掲げられる目標のひとつに「つくる責任 つかう責任」とあるように、モノの消費と環境課題は、多くの注目を集めるところです。
 
誰かが使用し手放すことになった家具や家電も、次のお客さまに使っていただければ、それだけ無駄な廃棄をなくすことができる。 この循環をおこなっているのが、CLASです。
環境負荷が少なく、使う人にも優しい商品をとの想いから生まれた同シリーズは、 他に類を見ない機能性とデザイン性の融合 で、多くの方に支持され、今やCLASの顔とも言える人気ブランドになりました。
“環境”を謳う製品やサービスは多々ありますが、CIRCLEが優れているのは、 循環してゆくための設計が組み込まれ、現実に機能していること。 そして、デザイン性が高く組み立てやすい、 使う人にとっても優れたプロダクトである という点です。

CIRCLEを生み出したのは、CLASでゼネラルマネージャーを務める 早川泰さん

家具や照明器具、雑貨など、多岐にわたるプロダクトデザインの経験と、複数のデザイン賞受賞の経験をお持ちです。
しかし、早川さんにとってもCIRCLEの開発は「初めてのチャレンジ」である部分が多く、いくつもの課題を乗り越えなければならなかったそうです。
環境課題に貢献し、販売開始から半年を経ても高い人気と支持を集めるCIRCLEシリーズは、どのように誕生したのでしょうか?
その秘密を探るため、早川さんにお話をうかがってきました。

CLASが抱える課題、「商品再生」への挑戦

CLASは 「環境課題の解決」を使命として掲げ、 その解決手段として「家具・家電のレンタルサブスク」というビジネスモデルを採用しています。
お客さまから返却された商品にクリーニングやリペアを施し、次のお客さまに気持ちよくご利用いただくことで、 モノの寿命を伸ばし、みんなで大切に使うこと を可能にしています。
しかし、早川さんが入社された当初、このビジネスモデルは上手くまわっていませんでした。
原因を探るべく、各部署に直接ヒアリングを重ねた早川さん。
「お客さまに届いた時に、部品が足りない。」
 
「返却されたインテリアの部品が足りない。」
 
「パーツの種類が多すぎてわからなくなる。」
 
「メーカー依頼してもパーツを取り寄せられない。」
 
浮かび上がってきたのは、あるべき姿とはかけ離れた「商品が再生できない」という問題でした。


そもそも、通常インテリアは買い切るもの。 「再生」することを想定して設計されていません。 流通するインテリアのほとんどが、CLASが目指す運用に耐えられるものではなかったのです。
このままでは、レンタルサブスクとして成り立たないと感じた早川さんは、 インテリア設計のコンセプトから見直し、「再生できるインテリア」 を作ることを決断します。
こうしてCIRCLEシリーズの企画がスタートしました。

「商品が再生できない」

これはCLASにとって全社的な課題でしたが、 解決策はまだ見つかっていませんでした。
再生するには、一度組み上げたものを再びバラバラにして、再度組み立てできねばならない。そして、家具をバラバラにできるということは、パーツが細かく分かれることを意味します。 数多く分かれたパーツを固定するには、それだけネジが必要。 パーツが増えればネジも増えることになります。
創業当初からあったソファはパーツ数が100を超え、 管理するだけでも多くの労力を必要としていました。 時には出荷に必要なパーツをそろえるために、他部署の社員まで倉庫中を駆け回って探すことも。
また、メーカーへ「長期で使用する」というビジネスモデルが理解されておらず、たったひとつのパーツが手に入らなくなったことで、泣く泣く同型の在庫すべてを廃盤にしたこともありました。
・再生できる設計である。
 
・パーツは種類も数もできる限り少なく抑える。
 
・もしメーカーが変わっても対応できる。
 
・これらをすべて解決しながら、お客さまにとって魅力的なインテリアである。
 
お客さまにとって使いやすく、環境課題の解決につながる設計とはどんなものか。 CIRCLEの設計には、いくつもの問題を同時に解決することが求められていました。

理想の循環をめざして

関係者からのヒアリングを通して、課題を洗い出した早川さん。現場には問題が山積みでしたが、設計の出発点はここではありませんでした。
 
CIRCLEの設計は、お客さまの暮らしを想像するところから始まっています。
 
どんな人が使うのか、どんな暮らしをしているのか、どんな部屋に置かれるのか、どんな場面で使うのか。
人物像や暮らしのシーンを丁寧に想像し、心地よく使える大きさやデザインを考えていきます。
次に考えたのは、コンパクトであること。
 
日本の住居にマッチしたサイズ、部屋に置きやすいサイズであることは、重要なポイントです。
そして同時に、ゆったりとくつろげ、おしゃれに見えるデザインにこだわりました。
「レンタルサブスクだからといって、デザインやおしゃれな暮らし、ものの質を落とすことはしたくなかった」 と早川さんは言います。
コンパクトな設計にしたのには、もうひとつ理由があります。
 
それは配送にかかる環境負荷を減らすこと。
通常、家具の梱包は大きなものになり、配送には専門のトラックが必要になります。 しかし、コンパクトな梱包であれば、家具専門のトラックを走らせることなく通常の配送便で他の荷物と同時に届けることができます。 配送するトラックの数を減らし、効率良くお届けできた分、環境負荷を減らすことにつながります。

循環するインテリア

循環するインテリア。このコンセプトに賛同してくれるお客さまを想像した時、CIRCLEソファのデザインは「加飾(飾りを加えること)」ではないだろうと早川さんは考えました。
派手な柄や派手な意匠ではなく、自然素材と合わせても違和感のないようなもの。
 
環境に優しいイメージ、すでにあるインテリアとも調和し、汎用性の高いもの。
 
個性的ではないが、インテリアショップにあるソファに引けを取らず、流行をほどよく取り入れたおしゃれなもの。
こうしてデザインが固められ、いくつものカラーやファブリックから、イメージに合うものが選ばれました。


メーカーに選ばれたのは、早川さんが前職からつながりのあったエージェント(商社)。
じつは、エージェントの中には、当時まだ実績の少ないベンチャーだったCLASとの付き合いを懸念する声があったそうですが、
早川さんのお話に「新しい試みに挑戦したい」と賛同してくれたこのエージェントのご担当者が、社内で説得をしてくださり、本格的な開発につながりました。
設計・企画開始当初から、エージェント開発担当の方を巻き込み、 長く使うこと、何度も組み立て・分解するプロダクト であることを伝えてスタートしました。
通常の設計でレンタルサブスクすれば、2年が寿命となってしまうソファ。これを、一般的な原価にとらわれず内部設計の質を上げることで、 10年使えるものになるよう依頼。 同時にスキルの高い工場を指定し、品質の良さも確保しています。
顔見知りでもあるエージェントとの開発は意思疎通をはかりやすい部分もありましたが、 前例のない“循環できるインテリア”の設計 に、お互い苦労したこともあったそうです。


開発中、エージェントにカバーごとの見積もりを依頼した際、返ってきたのは「全部の試作ができてからでもいいですか?」という言葉でした。
通常カバーごとの見積もりは、商品が発売され売れ行きが好調だった場合に、バリエーション違いなどで依頼するもの。
最初から依頼することはないので、エージェントの反応はごく当然のものでした。
しかし、循環するインテリアとして明確なイメージを持ちCIRCLEを開発する早川さんに、ブレはありません。 エージェントと再度コンセプトを共有し、パーツでの発注もあることやカバーごとの見積もりが最初から必要であることを伝え、開発を進めました。

調整は図面と想像の中で

CIRCLEのソファとオットマン、サイドテーブル、ローテーブル。
 
これらはすべて同時開発されました。 その証拠に、設計初期段階で製作された資料には、CIRCLEシリーズの多彩な配置バリエーションが残っています。
ソファ関連のアイテムが同時開発された理由は、開発者である早川さんの「使い方を限定しない」というこだわりによるもの。
「暮らす人が自由に組み合わせて使えることを大切にしたい」 との思いから、どのような組み合わせになっても使い心地がよく、プロダクト単体としても、また空間全体としても、美しく見えることを考え抜いて設計されています。


本来こういったインテリアの開発では1アイテムにつき4〜5回の試作を重ねるのですが、すでに山積みになっている課題を解決するため、CIRCLEの完成は急を要します。 1日も早くお客さまにお届けするためにも、試作の回数を減らすことにしました。
これまでの経験を活かし、図面上で想像力を働かせることで細かな調整を重ねる早川さん。
 
驚くことに、たった1度の試作で完成させることができました。 「あまりにうまくいったので、笑ってしまった」と早川さんは当時を振り返ります。
こうしてCIRCLEは、通常、 企画から発売まで1年から1年半かかるところを、約8ヵ月程度まで短縮 することに成功しました。

CIRCLEのこだわり

時間のない中でも、きっちり課題を解決し、こだわる部分にこだわるのが早川さん流。 CIRCLEにもしっかりこだわりが反映されています。
見た目でわかりやすいのが、ソファの台座部分。CIRCLEには、10年の使用に見合う耐久性が求められます。薄いと割れてしまうため厚みを持たせることになりますが、あまり厚いと今度は重く見えてしまいます。
台座を薄くする代わりに座面の中に補強材を入れる案もありましたが、 それではクッションだけの交換ができなくなり、「循環する・循環しやすい」というCIRCLEのコンセプトから外れてしまいます。
最終的に耐久性とデザイン性、両立させる厚みとして60mmのデザインとしました。ただし、そのままでは重く見えてしまうため、底面の角を少し落とすことで軽さを出しています。



また、開発前にあったネジの課題。CIRCLEで使用するネジは種類を絞り込み、数もできる限り少なくしていますが、それだけではありません。 じつは、ソファ、オットマン、サイドテーブル等の同時開発が、ここにつながってきます。
早川さんはこれらを同時開発することで、商品をまたいでのパーツの共通化を図っていたのです。 たとえば、ソファで使用しているネジが、サイドテーブルの組み立てにも使える。これにより、 「商品を再生する」という課題 が解決へと大きく進みました。
一方でネジを必要数そろえるのは人間による手作業になるため、単純にネジの数を減らしただけでミスをなくすことはできません。 早川さんはこの課題にも取り組み、オリジナルのネジ箱の作成にも着手。 「見ただけで数がわかる」ネジ箱は、瞬時に数を確認することができ、ミスを大きく減らすことが期待されています。

CIRCLEだから、サブスクだから、ここまで楽しい

こうして誕生したCIRCLE。初めてのご注文は、1Pソファとオットマン、サイドテーブルをまとめてのご注文でした。 デザインした早川さん自身も気に入っていた組み合わせで、 「パーソナルな空間を豊かにするユースケースに共感いただけた感じがして、喜びもひとしおだった」 と当時を振り返ります。
その後CIRCLEは当初の売り上げ見込みを大きく超え、CLASの代表的なアイテムになりました。
 
おもしろいのは、 小売ではなかなか売れない色のソファにも人気がある ということ。 落ち着きのある調和しやすいカラーはもちろん、ピンクやスカイブルーも支持されているのです。
「部屋に置いてみたいけど、勇気がいる」
 
「自分は好きだけど、失敗したらどうしよう」
新しいインテリアを検討するときに抱きがちな心配も、CIRCLEなら不要です。 自分の興味や好奇心、センスのままに、自由に取り入れられる という点が、お客さまに支持されているのかもしれません。
また、 自由に組み合わせられること も高評価の要因に。 身長が高くソファ選びに難しさを感じていたお客さまから、オットマンを組み合わせることで快適に使えるとのお声をいただきました。
ダイニングテーブルが天板と脚それぞれを複数種類から選ぶことができ、自由に組み合わせられるのもCIRCLEならでは。飽きた頃には、他の組み合わせに変えられるのも楽しみのひとつです。

CIRCLEのさらなる進化

多くのお客さまに支持されているCIRCLEですが、早川さんはすでに今後の進化を考えています。
ひとつは軽量化。 これは、前述したソファの座面の耐久性と厚みの課題に、さらに強度と軽さを求める非常に難しいチャレンジになります。 しかし 成功すれば、軽くなった分、運びやすくすることができる。組み立てや分解まで楽になる。
サブスクならではの自由な暮らしをもっと身近なものにしていただくために、早川さんはこの課題に挑戦しています。
また、新しい商品の開発にも意欲的です。
ひとつはCIRCLEソファ。 先にも述べたように、定番色以外も人気があり、新しいことに挑戦し甲斐のあるアイテムです。以前から革のカバーはないのかとお問い合わせが多かったことに着目し、 「ヴィーガンレザー」を採用。秋冬の季節感を楽しむカバーとしてぴったりです。 普通なら「長期で使う」前提で選ばなければならないソファも、 気分や季節で気軽に変化を楽しめるのは、サブスクだからこその楽しみ方 ですね。
また、現在開発が進んでいるのは「CIRCLE チェア」。 社内では“ピザ箱”の愛称で呼ばれています。 その理由は、お届けの梱包サイズがピザ箱程度のコンパクトサイズであること。 驚くほど小さな梱包サイズでお届けでき、配送コストを大幅に削減 することができます。
流行をほどよく取り入れ、どんなインテリアとも調和しやすいおしゃれなデザイン性はそのままに、 組み立てもかんたんで、初めてでも迷わず組み立てられるアイテムです。

広がりゆくCIRCLEの環

CIRCLEは誕生以来、多くの人に愛され、またCLASを経て次のお客さまへと循環を繰り返しています。
大量の廃棄を繰り返す消費行動から脱却するその循環は、人と人をつなぎ、社会と環境をつなぐものとして、今まさに成長しているところ。
CIRCLEは進化し、循環の環は、今後もより大きく広がり、さらに大勢の人をつないでいくでしょう。
軽やかなと自由と環境への想いを実現したCIRCLEの環に、あなたも、加わってみませんか?

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