ユーザーインタビュー「所有はコスト」嫌なことを手放す身軽で自由な暮らし

2025/12/22

今回のインタビュイー

東京都在住　Oさん（男性 / 一人暮らし / 会社員 / 1LDK）

「好きなことはそんなにないけど、嫌いなことは極力したくない」。
そう語るのは、海外勤務を経て帰国されたOさんです。

「所有はコストである」という独自の考えを持ち、転勤や海外移住を見据えてCLASを選んだミニマリストのOさん。面倒なことや無駄を徹底的になくして、自分の時間を大切にする、合理的で身軽な暮らしについて詳しく伺いました。

CLASを利用する暮らしの参考に、ぜひご覧ください。

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家具選びも処分の手間も「面倒」
海外行きも見据えた合理的な選択

まずは、OさんがCLASを利用することになった経緯についてお伺いしました。

──CLASで家具を借りていただいた経緯を聞かせてください。

タイで働いていたのですが、日本で働くことになり帰国しました。最初は実家に住んでいたんですが、やっぱり集中できなくてすぐ出たいなと思って引越しを考えたんです。

でも、家具を新調するのって面倒くさいし、こだわりがないわけではないんですけど、選び出したらきりがないじゃないですか。

──確かにそうですよね・・・選び放題ですしね。

そうなんですよ。もともとミニマリスト気質というか、ものを増やしたくないんですよね。

CLASのことは『バチェラー』を見て代表の久保さんのことを知り、さらにミニマリストしぶさんが久保さんにインタビューしている記事を読んで知りました。そして引っ越すタイミングでCLASを思い出したんですよね。

どうせいつまた海外に行くかもわからないし、「買っちゃうのはもったいないな」と思って借りることを決めました。安さだけでいうと他社もあったんですが、金額とデザインを総合的に判断して、他社と比べて決めましたね。

──家具は一通り必要だったということですか？

そうですね、とりあえず優先順位の高い大きなものから注文しようと思って、ベッドとテーブル、チェアを注文しました。

そのあとに冷蔵庫も迷ったんですけど、自分で買ったんですよ。理由は、CLASの商品1つ1つの単価は安いけど、一式揃えちゃうとかなりの値段になるなと思って。

購入するときに「1年間使うとして月どのくらいか」とか考えましたね。だから冷蔵庫は中古のものを買いました。捨てるとなってももったいないと思わない商品を選びましたね（笑）。洗濯機も持ってなくてコインランドリーに行ってます。家電も必要最低限しかいらないんで・・・。

必要なものだけ自分で買うか、CLASで借りるか使い分けています。あ、あと電子レンジも欲しくて。自炊する中でやっぱりレンジ欲しくなっちゃって、最近また注文しました。

自分が最初注文した時よりも、商品もオプションも増えてていいですよね。あの時にあったら借りてたかもな～という商品もあったりします（笑）。

──とても身軽にしているんですね。

そうですね。自分の中で結構コンセプトかもしれないですね。その自分のコンセプトと、CLASのサービスがマッチした感じです。

── それは嬉しいお言葉です。家具を調達される上で重視されたことは？

やっぱり価格ですかね。このくらいだったら別に負担にならないなと思って、借りるということに至っているので。だから価格を最重視しました。

次に重視したのはデザインですかね。やっぱり部屋に置いて邪魔にならない、おしゃれなデザインかどうかは見ましたね。

Oさんのように「いつまで日本にいるかわからない」という状況でも、月額制のCLASなら「期間を気にせず必要な時だけ利用できて便利」と思っていただけたようです。

「所有はコスト」という気づき。
転勤と引越しで痛感した家具を持つリスク

続いて、転勤や引っ越しが多いOさんの悩みについて伺ったところ、Oさん独自の考え方が見えてきました。

──今までの暮らしで家具の悩みは何かありましたか？

今までは普通に買ってたから初期費用がすごくて。「こんなにコスト割く必要はあるのか？」と考えましたね……。

しかも、わりとすぐ転勤で引っ越しちゃって。その時持ってた家具や家電は処分しちゃったので、もったいないことしたなと思いましたね。その経験があって、「所有はコストだ」と考えるようになりました。今ではその考えがもう僕の中で結構根付いてますかね。

──転勤が急に決まってしまったんですね。
今回、家具を揃えるにあたって購入は検討しましたか？

生活していくうえで欠かせない、ベッド、テーブル、冷蔵庫、洗濯機とかあるじゃないですか。「これは借りるもの」「これは買うもの」って自分の中で決まってたんですよね。

徐々に揃えていけばいいと思ったんですけど、自分の中で優先度の高いもの、マストで欲しいなと思ったベッドやテーブルに関しては購入を検討しませんでした。

この椅子だけは自分で購入したものですね。

──逆に、なぜこの椅子は所有に決めたのですか？

これはめちゃめちゃ気に入ってて、ものにお金かけたくないタイプなんですけど、「この椅子だけは一生使っていきたいな」と思ったので購入しました。多分、海外に引っ越すことになっても実家に置いておくと思います。

自分の中で優先度の高いことは、ここでぼーっとしたりお酒を飲んだりする時間なんですよね。で、その時に「座り心地のいい椅子」って自分の中ですごい価値が高くて。

同じような椅子がCLASにあったら、借りてたかもしれないです。実は、最初ソファを借りようと思っていたんですよ。誰か来た時とか、この部屋多分めちゃくちゃ不便なんですよね、床に座らなきゃいけないから（笑）。

でも、ソファを置くと狭くなっちゃうなと思ったんですよ。だから一人用の椅子で、なおかつ座り心地の良さそうなのがあるかなと思ってCLASを見てたけど、「自分にとっていい感じのもの」がなくて、自分で探して買いました。最初はネットで調べて、それを家具屋さんへ行って購入しましたね。

──なるほど。
では、CLASで借りていただいたダイニングチェアの方は、どんな基準で選ばれたんですか？

そうですね、もともとサクッとご飯食べたり、軽く仕事したりと長時間座る予定ではなかったので、座り心地は重視しませんでしたね。

チェアは思っていた通りの商品が届いたので、あとベッドやテーブルに関しても満足してます。

──ありがとうございます。
実際にCLASを利用してみていかがでしたか？

良かった点は、組み立て設置してくれるところがいいなと思いました。業者の方の対応も良かったですし。使い心地も普通にいいですし、友人が家に来たとき、「このテーブルどこで買ったの？」と聞かれるくらい好評ですよ！気に入ってます。

でも、「借りてる」っていうと正直、微妙な顔されますね（笑）。『家具は所有することが当たり前』って思ってる人からすると、やっぱり距離はありますよね。でも、徐々にサブスクリプションとかシェアリングとかが広まってる感じはしますけどね。

──そうですよね。ご友人方にもCLASが浸透するよう頑張ります！
では逆に、「悪かった点」も率直に教えてください。

ブランド家電の価格が高いなというのはありますね。買うのは高いから借りたいなと思うのに、「借りるのも高いな」ってなります（笑）。もうちょっと抑えられてたら借りたいなという商品もあるので・・・（笑）。

貴重なご意見ありがとうございます。価格設定についても、より利用しやすいサービスになるよう努力させていただきます。

「嫌なことは極力しない」ために
「所有」を手放し自分らしい生き方へ

ミニマリストの部屋の実例インテリアコーディネート　カフェのようなカウンターテーブルとチェア

最後に、Oさんに「買う」ではなく「借りる」に決めた理由をお伺いしました。

──「買う」のではなく「借りる」を選ばれた理由を教えていただけますか？

気分でいろんなとこに移動するタイプだから、物には縛られたくないので所有しない生活を心がけています。

自分は極度の面倒くさがりで、就職した時に「会社行きたくないな」「スーツ着れないな」「毎日ヒゲ剃れないな」と思ったんですね。したくないことをどうしたらしなくて済むんだろう・・・と考えて、今の生活に落ち着きました。

何かをするために「所有しないでいる」というよりは、「したくないことをしないでいいように所有しないでいる」。
そこは自分の中で結構こだわっていますね。

だからこのサービス知った時は、本当にいいなと思いました。「こんな自分にマッチしたのあるんだ！」って。

もともと家を借りるのすら嫌だったんですよ。だから家具は絶対買いたくないと思って。
電車も満員だし、なんかカオスな空間だから嫌いで、だから自転車を所有してるんですよ（笑）。

──なるほど。自分らしく自由に生きるために、所有するものとしないものを選んでいるんですね。

友達とかからは「変わってる」って言われるんですけど、僕からしたら普通のことで。何なら「お前の方が変わってるよ！」って思ったりしますけどね（笑）

──たしかに「我慢して生きる」っておかしな話かもしれません。
では家具を借りるようになって、何かご自身の物に対する考え方って変わったりしましたか？

家具を借りるという選択肢ができたからこそ、「所有するもの」には、すごいこだわるようになりましたね。
僕が所有するものは少ないので、椅子もそうですし、自転車もこだわり抜いて決めました。

逆に、日用品にこだわりはしないですね。すぐ捨てられるようなものを使ってます。たとえば手を拭くタオルの代わりに、ハンドペーパーを使ったりしてます。

あと靴下なんかは、どれを取っても同じになるように、黒で揃えています。そういう小さいことでも、極力「面倒くさい」を捨てた生活を心がけていますね。

──選択する時間を極力減らして、「浮いた時間」は何に使われているのですか？

仕事は好きなんで仕事したり、本読んでインプットしたりしてます。なるべく不必要なものは捨てて、リソースを一点に集中させてますね。

──では、Oさんにとって暮らしで一番大切なことを教えてください。

「嫌なことは極力しない」、ですかね。

一時期、ユーチューバーが流行ったタイミングで、「好きなことで生きていく」って流行ったじゃないですか。それはとても素敵だけど、自分は好きな事そんなにないしなあ・・・と思って（笑）。

でも、「嫌いなことはめっちゃあるなあ・・・」って気づいて（笑）。それで、今のライフスタイルに移った感じですかね。

──嫌いなものをなくしていったら“自分らしさ”が見つかったのですね。
今後「これなくしたいな」ということはありますか？

今はこの家を借りていて、「縛られているな」と感じますね。実際、引越しできることはできるんですけど、管理会社や水道、ガス、電気とか、色々手続きしないとダメじゃないですか。

本当は「明日から海外に住める」っていうくらい身軽になりたいんですけどね。それこそ、CLASで「出入り自由な家」とか作ってくれたら嬉しいです！